明治大学付属明治高等学校・明治中学校|デジタルパンフレット
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明治大学長 上野 正雄明治高校は41年間生きている私がたった「3年間」だけ通った学校です。でも、その3年間のおかげでその後の23年間を豊かに生きることができたと思っています。私の頃の付属は暇でした。先生、友達、先輩、後輩からたっぷりと刺激を受け、自分は何者なのか? 自分は何をして生きていきたいのか? を考えることができました。学問も重要ですが、「自分」を見つける時間ときっかけを明治は与えてくれました。人には色々な基準があると思いますが、僕は今人生最高に楽しいです。11 明治大学は、江戸時代が終わって僅か13年後の1881年に、法律を学んだ3人の若者が、「権利自由、独立自治」の精神をもって創立した明治法律学校に起源を発します。それ以来、幾多の困難を乗り越えるとともに、例えば、日本で初めて女子に専門的法学教育の門戸を開放し、2024年春のNHK連続テレビ小説「虎に翼」の主人公のモデルで日本初の女性弁護士・判事・裁判所所長となった三淵嘉子等、多くの女性法曹(裁判官、検察官、弁護士)を輩出するなど、常に時代を先駆ける取組みをしてきました。現在では、10学部16研究科を有し、60万を超える卒業生を擁する、私学の雄となっています。入学試験志願者数も3年連続で10万人を超えています。 そのような中で、明治中学校、明治高等学校の生徒は、学業成績などが一定基準を超えれば、高等学校へ、明治大学へと進学できます。その意味は、いわゆる入学試験を受験しなくても進学できる、というようなところにはありません。明治中学校と明治高等学校の6年間、または、明治高等学校の3年間、本当の勉強ができるということです。本当の勉強とはなんでしょうか。考える勉強です。入学試験において受験者の知識の量を問うことを放棄することは困難です。したがって、正解を記憶するという作業も必要にならざるを得ません。個を磨き他を重んじる精神を教えてくれた母校明治は、生徒一人ひとりが勉学や部活動など、自分の好きなことに専念できる環境が整っています。私も在学中は柔道部に所属し日々稽古に励んでいましたが、同じように好きなことに専念する仲間の存在はとても大きく、尊敬すべきかけがえのない友人がたくさんできました。在学時に身についた、個を磨き他を重んじる精神は、社会人になった今でも私の軸となっており、その精神を教えてくれた明治は自慢の母校です。 しかし、本来、学問には唯一の正解などというものはないのです。さらに言えば、研究は問題そのものを自分で見つけるのです。なにが解決すべき問題なのか、その問題をどう分析するか、物事の本質を論理的に見極められるか、他者にどう伝えるか、これらを身に付けることが勉強なのです。この勉強は、大学での学修に直ちに役に立ちます。そして、社会において「第一級の人物」たるためにも必須です。なにより、こういう勉強は楽しいです。 明治大学付属明治中学校・高等学校で、ぜひ本当の勉強を楽しんでください。明治大学は、皆さんを大いに歓迎いたします。PRESIDENT'S MESSAGE三井不動産レジデンシャルサービス株式会社 管理品質部荻野 すみれさんGRADUATES' MESSAGE株式会社FIREBUG代表取締役CEO、東京学芸大学客員准教授佐藤 詳悟さんの大学学び大学長メッセージ社会人卒業生からのメッセージ3/41「個」を強くする大学

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