12MessageMessage11 Wayo Kudan Girls Junior & Senior High School2022年度卒業北里大学獣医学部動物資源科学科 2年2022年度卒業青山学院大学法学部ヒューマンライツ学科 2年※ 「team ami」の活動についてはP15参照 母も姉も女子校ということもあり、私も自然と女子校志向になっていました。ちょうど中学受験をするタイミングで『サイエンスコース』ができることを知り、理系科目が得意な私は迷わず和洋九段に決めました。みんなおとなしいのかなと思って入学したら、まったくそんなことはなく、女の子だけでなんでもやり遂げる日常はパワフルでした。中2からずっとクラス代表委員を任され、学校行事にも全力で関わりました。中高合同で活動するバレーボール部では部長を務め、大会に向けて練習メニューを考えたり、後輩の悩みを聞いてあげたりしていた日々も SDGsの学びをきっかけに、カンボジアなどの開発途上国を支援する団体について調べたことがありました。そこで知ったのが公益財団法人CIESF(シーセフ)でした。当時、中2の私たちはシーセフを訪問して初めて、カンボジアの子どもたちが独裁者によって教育機会を奪われていた現実を知ったのです。何不自由なく日本で暮らしている私たちには、まったく想像もできないような悲惨な歴史がそこにありました。何かできることはないかと『team ami』※(初代)のメンバーで模索するなか、シーセフと飲料メーカーがコラボした寄付機能付き自動販売機があること懐かしいです。 もともと理系志望でしたが、アスリートの食事や食材といった「食」に対する興味が強く、家畜動物のことを研究してみたいと思い具体的に進路を絞りはじめました。総合型選抜で必要になる自己推薦文の執筆には苦労しましたが、国語科でもあるバレーボール部の顧問の先生に指導をお願いしたところ、「あなたは〇〇も頑張っているのだからそれも書くといいよ」と、予期せぬアドバイスをいくつもいただいたのには驚きました。“こんなにも私のことを見てくれているのか”と思うと本当にありがたく、必ず吉報を知り、その自販機を校内に設置すれば、カンボジアの子どもたちを救う“和洋九段初の試み”になると考えました。私たちはすぐさまそれを先生方に提案し、やがてその想いは実現に至りました。(P4 NPO法人の項目を参照) 進路を考える際、再度SDGsの視点に立ってみようと思い立ち、選んだ先がヒューマンライツ(=人権)でした。そんな想いを先生方は親身になって受け止めてくれ、学校推薦型選抜に欠かせない課題添削などを中心に、徹底指導してくださいました。その話を大学の友人たちにすると、「それって手厚いね」とよく言われます。を届けたいとの想いで受験に臨みました。希望通りの学部・学科に進むことができ、新年度からは青森での牧場研修も始まります。 振り返ってみると和洋九段で身についたことは「チャレンジ精神」です。何でも挑戦していいんだと思うようになったのは、紛れもなく和洋九段での経験があったからです。大学ではさらなる向上を期してまたバレーボール部に入り、新たに学園祭実行委員にも立候補するなど、今も挑戦を続ける日々です。先生方との距離が近い和洋九段で本当に良かったと感謝しています。 大学の授業でドキュメンタリー映画を観る機会が多々あります。社会や世界のことを“それなりに知っている”と、ちょっと過信していたことを反省しながら、今はまだ知らないことばかりという現実を謙虚に受け止めるようにしています。将来は過労死や虐待など、見えないところで苦しんでいる人たちに向けて支援ができるような、そんな人になりたいです。卒業生からのメッセージ和洋九段を巣立ったあとも、大きな世界へ羽ばたこうと学びつづける卒業生。その姿はまさしく「先を見て齊える」を体現しています。和洋九段で身についたことは遠慮のいらないチャレンジ精神です見えないところで苦しむ人々を支援できるそんな人材になりたいですMessage
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