和洋九段女子中学校高等学校|デジタルパンフレット
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School Guide 2025 18木津 奈々江先生中村 保子先生中1学年主任基礎学力養成を重視したいを重視したい基礎学力養成を重視したい高3学年主任PBL&基礎学力養成の徹底で将来の選択肢を狭めない一人ひとりへ佐藤先生 不確実な時代を生きるといえば、高1では長野県での民泊体験と農業体験をきっかけとして、プロジェクト型PBLに取り組んでいます。『人口減少に悩む地域を元気にするにはどうすればよいか?』という難易度の高いプロジェクトを通して、食物系に興味を持つようになり、大学もそういう方面を考え始めているという生徒が出てきました。中村先生 家庭科の授業でも、高齢化社会で自分たちにどんなことができるのかについて、中学の早いうちから考えてもらっています。家庭科の場合はアクティブラーニング型の授業が多いのですが、「こんなことをしたらどうかな?」というのを、みんなで考えています。好循環がうまれる生徒もいますよ。中原先生 中学生は高校生と違って、同じグループに仲の良い子がいる・いないで、PBLが好きにも嫌いにもなります。「先生、この授業は嫌だ」と、はっきり言う生徒も現実にはいます。でもさまざまな教科で多くの経験を積んで、頑張ってやっていくから少しずつ自信を持って前向きに取り組めるようになっていきます。中村先生 みんなが話し上手ではないからこそ、推薦に頼ってしまいがちなところを基礎学力の強化で何とかしてあげたいと思うのです。今の生徒たちがこの先、不確実な時代を生きていくためにも、どの教科においても幅広く基礎知識を身につけて、さらに知恵として臨機応変に使えるようにしていくことは必要でしょうね。木津先生 私は基礎学力重視の人間なので、そういう問題になると悩んでしまいますが、ただ受験を迎えた生徒たちを見ていて思うのは、以前に比べて大学名で進学先を決める傾向が弱まってきたことです。「将来こういう仕事に就きたいからこういう学部・学科に行きたい」と、具体的な理由を見つけている生徒が増えています。「だったらしっかり勉強して第一希望に合格しましょう」という話です。だからPBLも基礎学力もどっちも備えていないと、将来の選択肢が狭まる、やりたいことができなくなるということなのだと思います。「総合型なのになんで試験があるの?」なんて言っている場合ではないですよね。佐藤先生 最近の生徒たちが「ここに行きたい」とはっきり言うようになってきたのは、コース制が改めて整備された今の大学1年生からですね。「これをやりたい」「ここに行きたい」という生徒一人ひとりの明確な気持ちを、しっかりと応援していきたいです。中原先生 PBLってそもそも、正解のないものを見つける、問題解決をするということなのですが、将来、生徒たちがどんな問題を抱えて、それをどうやって解決していくかというのは、本校での6年間を経験することで、より具体的になっていくわけです。その意味でも、基礎学力をしっかり身につけたうえで、PBLの経験値も積んで不確実な時代を力強く生きていってほしいと願っています。中村先生 魅力あふれる人への成長を手助けしていきたいと思います。応援しています。将来の選択肢を広げるためにも、幅広く基礎知識を身につけ「知恵」にして欲しい。基礎学力養成

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