1010学校生活を通して育まれる国際人としての大切な資質東洋英和の卒業生が、国際社会で活躍できる理由。それを考えた時に、私はcuriosity(好奇心)、audacity(大胆不敵)、optimism(楽観的)という3つの資質を思い浮かべます。異なる文化を知ろうという好奇心にあふれ、未知の世界に大胆不敵に挑戦し、常に前向きで楽観的でいることは、多様で変化に富んだ国際社会で生きるうえで非常に重要です。これらは、やりたいと思ったことを常に応援してくれる先生や友人に恵まれ、やりとげる達成感を得る経験をくり返すことで培われるもの。生徒一人ひとりがタラント(賜物)を発揮して、輝くことができる英和での日々があってこそ、身につけることができる資質だと思います。文化理解と心の拠りどころとなったキリスト教教育毎朝の礼拝をはじめとするキリスト教教育は、アメリカの文化や人々の考え方を理解するうえで手助けとなりました。聖書の言葉や讃美歌は世界のどこにいても心の拠りどころとなってくれます。また、国際社会では「自分はどういう人間か」ということを語る機会がよくあります。そうした時に、カナダの教会に起源を持つ英和の歴史や「敬神奉仕」の建学の精神は多くの人に非常に興味を持ってもらうことができました。これから東洋英和で学ぶみなさんへ今はまだ海外で学んだり仕事をしたりといった具体的な将来のビジョンを持っていない人も多いと思います。けれど何かのきっかけで海外に飛び立とうと決意した時、英和で培われた国際人としての素養は大きな力になるでしょう。どうか「敬神奉仕」の精神を胸に、広く世界で羽ばたいてください。彦谷 貴子さん(1986年卒業)東洋英和女学院小学部から中学部・高等部に進み、慶應義塾大学法学部政治学科に進学。学部時代に塾派遣交換留学生としてスタンフォード大学に留学。慶應義塾大学大学院、スタンフォード大学大学院で両方の修士号を取得後、コロンビア大学大学院の博士課程に進学、Ph.D.を取得。防衛大学校人文社会科学群公共政策学科准教授、コロンビア大学政治学部准教授などを経て、現在は学習院大学国際センター教授。横尾 沙織さん(2009年卒業)【アメリカ】AEA(Actors' Equity Association)ブロードウェイのステージマネジャー赤松 有香さん(2006年卒業)【トルコ共和国】在トルコ日本国大使館柏木 愛さん(2000年卒業)【マレーシア】JICA(独立行政法人国際協力機構)マレーシア事務所守屋 百合香さん(2005年卒業)【フランス】フラワースタイリストGraduate's Voice海外で活躍する卒業生
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