School Guide 202526高校受験の際、学校選びに迷いに迷っていました。そんなある日、オリーブ祭の見学に訪れた私の目に飛び込んできたのが、主体的かつ楽しそうに動き回っている生き生きとした明学生たちの姿でした。自主自立という言葉がぴったり当てはまるような、そしてその一方で自由な校風が醸し出す唯一無二な空気感に一目惚れでした。「ここで自由に3年間過ごしたいな」と素直に思える私がそこにいました。クラブ活動は中学から続けてきたブラスバンドを迷わずに選択しました。私に与えられた活躍の場は、学生指揮者の略である重責の「学指揮」です。指揮台から見るブラスバンドの世界は特別なものがあり、それは私にとって高校時代の“輝ける場所”でした。週5日で活動しながら、幼い頃から続けているバレエ教室にも通い、各教科から求められる数多くの課題にも向き合うという日々は非常に多忙でしたが、それでも「また明日、楽しい仲間たちに会える」という喜びに勝るものはありませんでした。次の日の体調のことも考えて、なるべく24:00までには勉強を終えるというルーティーンが自然に身についたのも、明学に通うことができるワクワク感の産物であるといっても過言ではないような気がします。ちなみに、バレエは現在も私の生活の大切な一部になっています。数年後には、看護師として働きながらバレエダンサーとしてステージに立ち続けたいというのも、私が思い描いているキャリアです。大学3年になり、この夏からは約半年に及ぶ本格的な病院実習も始まります。どこにいても私らしく“輝ける場所”を持ち続けられることに幸せを感じながら、過ぎ去りし白金台での思い出の日々に感謝しています。両親や知り合いから「明学には自由な校風がある」と聞き、興味を抱いてオリーブ祭に出かけました。楽しそうに動き回っている在校生の姿も印象的でしたが、何よりもチャペルをはじめとする文化財建造物に圧倒され、ここに通えたら幸せだなと思いました。クラブ活動は男子バレーボール部に入りました。新潟で実施した夏合宿では、体力が尽きるまでひたすら走っていた記憶があります。新校舎になりましたが、私たちが汗を流した体育館は当時のままで嬉しいです。バレーボールに夢中になるあまり、勉強の成績が下がりだしたことがありました。一度部活動を休部するか、それとも辞めるか悩んだとき、顧問の先生も周囲の友だちも口を揃えて言ってくれたアドバイスがありました。「自ら打開しなければクラブ活動を辞めても意味はない」「自分で乗り越えなければいけない」というものです。不思議にも誰一人「辞めた方がいい」とは言わないのです。それからの私は何でも抱え込むのではなく、周囲に相談するようになりました。授業で理解不足があれば、私のために昼休みに補講を用意してくれる先生もいました。気がつくと少しずつ成績が上昇し始め、バレーボールでは徐々にスタメンを勝ち取るようになりました。その後、合宿中に肩を脱臼するアクシデントにも見舞われ、約1ヵ月に及ぶ入院生活も経験しましたが、授業で習ったことを教えてくれる友だちがいたり、資料を送ってくれる友だちがいたりと、みんなの協力があって苦境を乗り越えることができました。紆余曲折のあった高校時代でしたが、苦労をどう生かすかを考えながら、自分が成長できた3年間だったと思って感謝しています。“輝ける場所”を持ち続ける幸せと過ぎ去りし白金台の思い出に感謝小泉 葵日本赤十字看護大学 看護学部 看護学科 3年2022年3月卒業苦労をどう生かすかを考えながら自分が大きく成長できた3年間湯山 竜之介 明治学院大学入試センター勤務 玉川大学 観光学部 観光学科卒2015年3月卒業
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