岩倉高等学校|デジタルパンフレット
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髙橋  毎週月〜土曜日に、私たちのような卒業生の大学生が自習室や進学指導室に常駐して、各教科の質問への対応や、受験などの相談を受けています。それから、受験勉強の知識やコツを教える講座や、推薦入試で合格を目指す学生には、志望理由書、小論文の添削や面接対策も行っています。進路が決まっていない学生の相談にも乗っていて、例えば「自分が何をやりたいか分からない」とか「自分の学力が追いついていないけどこの大学に行きたい」など本当に様々な相談を、それぞれのチューターが学生一人ひとりに合ったアドバイスをしています。遠矢 僕の場合は「そういうことがしたいんだね」と、いったん学生の話をしっかり聞いて受け入れることを第一に、その後「じゃあこうしてみたら良いんじゃない?」と、新しい切り口を提案して、学生の可能性を広げてあげることを大切にしています。自分が何をやりたいのかを考えて進路を決める。ー卒業生のみなさんは、どのような受験対策をして志望校に受かったのですか?高橋 私の場合は、中学3年生の頃から裁判官に興味があったので法学部まっしぐらという感じで私立の法学部を目標にしていました。ですが岩倉高校に入学した当時は余裕を持って受かる偏差値ではなかったので、とにかく1年生から勉強量を増やすことにしました。1、2年生のときは平日3〜4時間、休日は6時間くらい毎日勉強していました。ですが、早くから勉強を始めたせいで3年生になってモチベーションがだんだん下がっちゃって、日によって差が結構ありました。高校時代は、法学部を目指している人が周りにいなかったのですが、大学に入るとみんな同じ進路を目指している子が多く励みになるので、進路に迷ったら興味のある大学を目指したほうが良いと思います。嶋 私は、まず入学した後に何ができるか?ということをとにかく考えて大学を選び、興味のある分野の研究をされている教授といつか必ずお会いしたい!その思いを大切に、モチベーションを見失うことなく勉強していました。太田 大学がゴールではなく、その先で自分が何をしたいのかを考えて進路を決めるということですね?佐藤 私は、小学校6年生くらいからずっと看護師になりたくて、防衛医科大学校へ必ず行きたいと思いながら3年間高校生活を過ごしてきました。でも自分に甘いところがあり、2年生までは勉強は定期テストの前しかしてなくて。3年生の7月に三者面談で先生から色々と言われて「私、受験生なんだ」と自覚し(笑)、そこから本格的に勉強を始めました。一般受験ですが看護学部は面接や小論文もあり、勉強だけでは追いつかないところがあったので、夏前からチューター制度を利用しました。小論文対策をずっとしていただいて、本音で厳しめに言ってくださるチューターの方だったので、上手く自分の甘えがちなメンタルと調節しながらやることができました。また、大学生活について知り合いの先輩から聞いて進学後のことを想像しながら、それをモチベーションに受験勉強は頑張りました。ーチューター制度を利用することで大学受験にも変化があったのですね。佐藤 最初は小論文の書き方も全く分からなくて「もう無理かもしれない」と思っていました(笑)。ですが受験前には週に4回通って添削いただいたり、小論文対策だけではなく受験直前のメンタルの保ち方や受験会場には自分の安心できるものを持っていくなど、ちょっとした裏技のようなことも教えてくださいました。私は小さなストラップだったんですけど、手が震えるくらい緊張していましたが、ストラップを握ることで落ち着いて受験することができました。本当にチューターの方のおかげで万全な状態で受験できたので感謝の気持ちでいっぱいです。遠矢 私は、中学では3年間走高跳びをやっていたのですが、継続して競技に取り組もうと思い走高跳びができる良い環境が整っている岩倉高校に入学することに。高校では、部活に没頭していたので1年生から予備校に通い始め、電車での移動時間を利用して英単語を覚えるなど、勉強する時間も確保するよう工夫しました。部活をすることで、大学受験にも、今後の人生にもプラスに。ー勉強と部活を両立する難しさもあるとは思いますが、部活をやっていて良かったことは何ですか?遠矢 「ちょっと無理かも…」と思うことに直面しても「あともうちょっと頑張ろうかな」と、踏ん張るガッツのようなものを陸上競技を通して得られました。また、短期的に集中することも陸上競技の大事なことなのですが、勉強にも活かせたと思います。ー中村さんと太田さんはバドミントン部に所属していますが、部活の雰囲気はどうですか?中村 先輩方が手厚く教えてくださいますし、みんな仲が良いですね。先日大会があったのですが先輩が付き添ってくださって、試合中も「こうしたほうが良いよ」とずっとアドバイスをくださって心強かったです。だから先輩のおかげで楽しく続けられています。私は高校からバドミントンを始めたのですが、太田くんは中学校からやっているので、彼からもたくさんアドバイスをもらえるのでありがたいです。遠矢 勉強と部活の両立はできていますか? 太田 中学校では部活しかやってこなかったのですが、高校では家に帰ってから自学自習して、上手くバランスが取れているかなと思います。ー遠矢さんは明治大学農学部を卒業し、京都大学の大学院に進まれるそうですね?遠矢 はじめは明治大学大学院で研究を続けようと思っていたのですが、研究室の先生に相談すると大学院で研究を続けたいのなら、大きいラボのある京都大学の大学院に進学するのも良いかもしれない、外部に挑戦できる機会があるのならした方が良いと背中を押していただいたのがきっかけです。地球環境学舎環境マネジメント専攻で、いわゆる環境経済学という分野を研究する予定です。研究テーマは昆虫食なのですが、昆虫養殖農家が昆虫食を養殖するとどのくらい所得が向上するのかなどを研究します。貧困国などで昆虫食を養殖することで所得向上が見込めれば貧困対策になるのではないかと。加えて環境負荷を同時に測定し、地球温暖化対策と所得向上効果、どちらも実現できるかもしれない。そんなことを研究したいと思っています。ー進学先を決める際に大切なことは何だと思いますか?遠矢 私は1年生の頃は、どの学科でどんな学問を学ぼうかと色々考えていたのですが、とにかく大切だと思ったのが、いかに能動的に自分から動けるかということです。例えば情報系に興味を持っている人であればオープンキャンパスに行くさせていただけたらと思います。ー中村さん、太田さんは来年度から2年生なので今後チューター制度を利用することもあると思います。チューター制度の特徴について教えてください。GENERAL COURSEGENERAL COURSE05 IWAKURA HIGHSCHOOL

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