岩倉高等学校|デジタルパンフレット
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などできると思いますが、私はとりあえず理系に進もうというくらいでした。それでも様々なオープンキャンパスに参加するなかで、2年生までに明治大学に興味を持つことができました。夏にはオープンキャンパスが数多くあるのでまずは参加してみたり、時間があるときにスマホでホームページなどを見て調べてみると興味は広がりやすいと思います。佐藤 私は看護学科へ進みたいことは決まっていましたが、ネットで「実習が大変」「先輩が怖い」という情報を見て「やっていけるのかな…」と諦めそうになったことがありました。でもオープンキャンパスで在校生とお話する機会があり「本当に厳しいんですか?」と率直に聞きました。実際にお話を聞くと全くそんなことはなかったです。もちろん命に関わる職業なので実習が厳しいのは当たり前だけど、理不尽なことで怒られることはないとおっしゃっていました。周りの情報に流されないで本当に自分のやりたいことを探し続けて、不安になったら実際に生の声を聞くことが大事ではないかと思います。オープンキャンパスに行けば、在校生も教授もいらっしゃるので、色々な人に意見を聞いてみると良いですよ。みなさん親切にお話してくださるので。また、日本には沢山大学があるので色々な視点から比べてみることも大切だと思います。高橋 たしかに、色々な人に意見を聞いてみることは大事ですね。自分一人だと視野がどうしても狭くなってしまいます。先生でも良いし、親でも友達でも良いから自分がやりたいことや、どんな道があるのかなど聞いてみると良いと思います。興味があることを深掘りすると、やりたいことが見えてくるかもしれない。ー明確な進路がない学生も多いと思うのですが、その場合はどうしたら良いですか?遠矢 チューターをやっていて、まだ進路先が分からない子たちには「まずは自分が漠然と興味を持っていることから始めてみたらどうかな?」と提案します。例えば「今やっている授業の中でどんなことがおもしろいと思う?」から始めて過去のエピソードと関連付けながら考える。過去に関心を持ったエピソードがあれば、何が問題でそれを解決するためにはどういうアプローチがあるんだろうと考えていくと良いかもしれない。全く興味がないのに今から見つけようとしても中々難しいと思うので過去の思い出やエピソードから結びつける方が、本当に興味があることなのかなと思います。ー高校時代に「これをやっておけば良かったな」「これを学んでおいたほうが良かったな」ということはありますか?嶋 大学の進学先を決めるにはオープンキャンパスだと思い行ってみたのですが研究については口頭での説明しかなくて。その後、色々調べてみたら、高校生を対象に無料で10日間の研究ができるという素晴らしいイベントが用意されていることを知りました。実際に体験して、本当に自分の興味と合致するものであるかを確認できると思うので、オープンキャンパス以外にもイベントにも参加しておけば良かったなと。大学では様々なイベントを開催しているので、選択肢を増やすためにも、色々調べて参加してみると良いと思います。また、私は一般入試でしたが推薦入試の場合は「私はこの大学でこのイベントに参加してこういうことを学びました」と面接で話すことができるので、強みになると思います。遠矢 私は部活に没頭していたので、もっと人脈を広げておけば良かったな、高校生の身分をもっとちゃんと使っておけば良かったなと思います。高校生だからできることってあるじゃないですか。「高校生なので新聞社の見学をさせてください」「高校生なので省庁に行かせてください」などということができると思うんです。高校生の特権を活かして使えるものはしっかり今のうちに活かしてくださいね。高橋 私は勉強一筋で部活にも入っていなくて色々なことにチャレンジしなかったんです。1年生のときにはボランティアにも参加しようと思っていましたがコロナになってしまったし、2年生になると勉強が最優先になってしまって。本当に勉強以外は何もしない高校生活だったので、3年生になって周りが推薦入試を受けるときに、私には話せるエピソードがないから一般入試で行くしかないなって。推薦入試を目的にするだけではないと思いますがボランティアや色々な活動にチャレンジしたほうが強みになると思います。佐藤 逆に私は色々なことに手を出しすぎてしまい、回らなくなったという経験があります。中学生のときに何もやっていなくて、後悔したので高校へ入学したら色々なことにチャレンジしたくて、茶道部の部長をやりながら地域創生プロジェクトに参加したり、青少年赤十字の活動の一つである献血啓発活動を文化祭で実施しました。2年生の文化祭では茶道部、保健委員、青少年赤十字のシフトが一杯いっぱいなってしまい、動きすぎてしまったせいか熱が出てしまって…。自分のキャパシティを知っておくことも大事だなって。大学に入ってキャパオーバーになって体調を崩すとレポートが間に合わなくなったり、周りの方に迷惑をかけたりと取り返しがつかなくなることもあると思うので。高校で様々なことに挑戦することも良いですけど、自分のできる範囲を知ることも大切です。その反省を踏まえて3年生の文化祭では、部活を後輩に任せプロジェクトやボランティアも絞って活動できたので、やりたいことをやれて良かったなと思います。GENERAL COURSEGENERAL COURSEIWAKURA HIGHSCHOOL 06高校でのチャレンジは、受験の武器になる。ーボランティア活動や部活動は、受験でも強みになりましたか?佐藤 私は一般入試でも面接があったのですが、面接で青少年赤十字の話をすると深掘りしてくださったんです。自分がやりたいと思って頑張ってきたことなので深掘りされてもどんどん答えられるんです。それで面接官の方も興味を持ってくださいましたし、地域創生プロジェクトなどのボランティア活動についても褒めてくださったので面接が苦ではなかったです。思い入れのあること、経験したことは面接官にも届くと思いますし、自分自身が何より成長できましたし挑戦してよかったと思います。また、岩倉高校の先生はすごく面倒見が良いというか、本当に親身になってくださる先生が多いので、受験勉強は絶対に一人だけでやらないで先生やチューターを頼ると本当にモチベーションも上がるし、行き詰まらない。先生に受験だけではなく色々なことを相談して教えてもらったことで受験勉強が上手く行ったのだと思います。遠矢 岩倉高校での生活は振り返ると本当に楽しかったですし、今できることを全力でやれば、そのうち結果がついてくるんじゃないかなって。大学は「学問」をするところで、高校は学問の前準備をするところ。だから学問は、高校で学んだことがすごく活きてくる。「本当に数学や漢文を勉強して将来に活かされるのかな…」と思うじゃないですか。だけど研究していると漢文の文献を読むことがあります。つまり高校での学びが土台になっている。だから高校では何でも全力でやってみると良いと思います。応援しています!

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