5TEACHER’S Interview「生徒が主役」でやる気が生まれる 従来の講義形式の授業では、生徒は常に受け身の立場に立たされてしまいます。これでは個性や気力のない人間を生むことにもなり、実際、学力の低下や不登校などが引き起こされています。これに対して、ゼミ学習ではあくまでも生徒が主役で教師実力と希望によって選べる3つのクラス 平日コースは、高校生としての基本的な力をつける普通クラス、進学を考えている人のための進学クラス、難関校を狙う人のための特進クラスと、生徒の実力と希望に沿って選べるシステムになっています。いずれのクラスもゼミ学習が授業の中心となっています。 立志舎高等学校の特徴であるゼミ学習は、6〜8人のクラスメイトでひとつのグループを作り、生徒が自ら学び、教えあうことによって学力とともに人間性を養うユニークな授業スタイルです。ゼミ学習ではまず最初にポイント講義が行われ、授業の目的を明確に説明します。その中身は実生活でどう役立つのかといった授業の目的や学ぶ意味を最初に理解し、それに沿った演習問題をグループ内でディスカッションします。一人ひとり、考え方も解き方も違うので、話しあったり説明しあうことで、一番適切な方法をみんなで選んでいきます。深く、多角的に学べるゼミ学習 人に説明したり、人から教えてもらうことで、多角的にものごとを捉えられるとともに、一度に多くのことを学べるのが特徴です。また、人に説明するということは、その事柄をまず自分でもしっかり理解していなければできないことです。口に出してみんなの前で説明することにより、その理解が定着するというわけです。がフォローするという関係になります。この関係から生徒の良い部分が引き出されますし、個性が伸びると考えています。とかく教師はなんでもできると錯覚しがちです。まず、生徒の力を信じる、見守る、自然に任せる、そこから信頼が生まれます。人を理解する力がつき、友だちができる また、ゼミ学習では人と接する機会が非常に多くなります。それによって人の気持ちが理解できるようになり、人を思いやる心が育まれます。以前の学校では友だちのできなかった生徒に、生涯つきあえる友だちができることが多いのも立志舎の特徴といえます。普通科 平日コース学力や表現力だけでなく、思いやりや協調性も育てます。人に接し会話する機会の多いゼミ学習は、林 哲治 教頭最初は自信のなかった生徒も、ゼミ学習を通じて勉強のおもしろさや、自分たちが主体になって友だちと一緒に解決策を見出していくことの楽しさを味わうことができます。学ぶことの楽しさ、希望校への進学、生涯つきあえる友だちとの出会いなど、充実した学校生活を送っていきましょう。
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