国学院大学久我山中学高等学校|デジタルパンフレット
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卒業生 倉上 僚太郎さん東京大学 卒業 株式会社TBSテレビ 勤務社会人|2017年3月卒業独自のカリキュラムを持つ学校を探す中、オリジナル色が強いSTクラスに魅力を感じて久我山を選びました。サッカー経験者でしたが、初心者大歓迎の雰囲気に惹かれて入部したのは強豪のラグビー部でした。とはいっても練習は基本的に2時間という枠がしっかりあるので、帰宅後はきっちりと頭を切り替えて、勉強に集中することができました。そんな私がこだわっていたのが定期テストの成績です。テスト後の席次は常に一桁台に入れておくことを目標に掲げ、塾や予備校に通わない分、学校の勉強に集中していました。志望校を東大に絞ったのは高2の秋でした。ところが高3春の東大模試の結果はまさかのE判定。どうしたものかと悩みかけたとき、「現役だから最初はこんなもの」「まだまだ大丈夫」などと、なぜか落ち着いている担任の言葉に癒されました。その言葉を信じて頑張っていこうと腹を決め、高3夏のC判定につながりました。東大に受かるかどうかという不安に向き合うよりも、その成長曲線を評価してくれ、さらなる激励をしてくれたのも担任でした。マイペースな私の性格を否定せず、むしろ「そのペースで行こう」と背中を押してくれながら、物事の本質を見極めることの大切さを教えてくれたような気がしています。久我山の魅力は、ひたむきに頑張ることを恥ずかしく思うことなく、むしろ胸を張って堂々とできるところにあると思います。東日本大震災後の報道の在り方に関心を寄せるようになった私は今、報道カメラマンとしての人生を歩んでいます。年明けと共に発災した能登半島地震の取材も、私に与えられた重要なミッションのひとつになっています。被災地が復興に向かう姿を、視聴者目線でどう追体験できるかがもっぱらのテーマです。駆け出しの身で克服しなければならない課題も山積みですが、報道カメラマンとして何よりも求められる本質を見極める力を、積み重ねていきたいと考えています。もっとくわしく11振り返れば懐かしい母校、仲間たちと恩師たちの出会いがここに。悩んで、笑って、涙して、それぞれに走り抜けた先輩たちの青春譜です。受験を通して学んだ本質を見極める経験を報道カメラマンとして、次へ06卒業生からのメッセージ

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