国学院大学久我山中学高等学校|デジタルパンフレット
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協働 3しかし、「協働」の名の下に、男子と女子が互いを尊重し合い共に成長できる貴重な機会も多数あります。人間の持つ美徳とは何でしょう。いろいろな考え、価値観があり一概にそれを定めることはできないとは思います。しかし、私たちが生きる上で忘れてはならない事実、「人は一人では生きていけない」ということこそ、私たちの美徳の根ざすところではないでしょうか。お互いのために何ができるか?仲間のために何ができるのか?他者に感謝。自分に感謝。「強さ」+「利他の心」=「しなやかさ」。男子部のめざす青年像です。国学院大学久我山中学高等学校 男子部長横山 聡横山: 本校は都内でも極めて珍しい「男女別学」の学校です。新年度から   高3になる2人だからいえる、別学ならではの良さを教えてください。春川: 例えば、知り合いに学校を聞かれて、「久我山」と答えると、「スポー   ツが盛んな学校でしょ」といわれます。女子部は正直、運動部がそ   れほど強いわけではありませんが、全校応援という形で、男子部の   試合を全力で応援できるのは、とても楽しい機会になっています。新野: 僕はサッカー部なので、女子部も含めた学校全体が応援に来てくれ   るのがとても嬉しいです。「みんな応援してくれているんだから、今   日は絶対に勝たないとな」みたいな話は、実際によくあります。川本: 基本的に男子部と女子部の学校生活は別ですが、『久我山祭』の実   行委員会や生徒会、あるいは『The Kugayama Times』の制作な   ど、男女が協働して行う活動も少なくありません。そんな“適度な距   離感”がいいという女子生徒の声もたくさんありますね。春川: 私も中3と高1の時に、『The Kugayama Times』の制作に携わり   ました。ある時、男子部の先輩から、視野を広げて物事を見る姿勢   などを指導してもらったことがありました。英字新聞なので、英語で   記事を書く際のノウハウも教えてくれて、とても勉強になりました。新野: 僕はクイズ研究同好会の活動も手伝っているのですが、そこにも女   子部の生徒がいます。クイズ問題がスポーツ分野に偏ると、やんわ   りと注意してくれるのも女子ですし、下級生に対する優しさとか、気   配りのうまさとか、女子がいることで和む場面が多々あります。春川: 新野くんとはたしか『冬期講習』で一緒でしたね。同じ教室で感じる   のは、男子の積極的な姿勢です。先生が何気なく言った言葉に対し   て、ちゃんと反応するといいますか。わからないところはどんどん質   問する姿が新鮮でした。女子は授業が終わってから、先生に個人的   に質問に行く傾向があると思います。横山: 実は私には5年間、女子部を担当した経験があるのですが、授業の   進め方でも、いわゆる“男子部流”ではだめだなと感じた場面がいく   つかありました。春川さんの話を今「なるほどな」と思いながら聞い   ていました。新野: 僕から見た女子部のすごいところもありますよ。やはり『冬期講習』   でのことなのですが、例えば、「この問題明日解説しますね」と先生   が言うと、大半の女子は事前にしっかりと問題を解いてくるのです。   女子の良いところと男子の良いところがバランスよくかみ合えば、   きっと社会はより良くなると思います。強さ+利他の心=しなやかさ尊重と成長久我山の学校生活は、男女別学が基本です。男子部

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