中学・高校の日々は、人間の成長においてとても大切なときです。学校生活は、さまざまなことを経験・吸収し、感じ考える場です。一粒の種は、豊かな土壌に蒔かれ、水を与えられ太陽の光を浴びて、新芽を出します。「伸びやかに、しなやかに、たくましく」、一人ひとりの花を咲かせていきましょう。他者を尊重し、多様な生き方を認め合い、社会に貢献できる人として成長できるよう、仲間と支え合っていくことを願っています。国学院大学久我山中学高等学校 女子部長川本 ゆり子(左から)高3 サッカー部 新野 史泰くん、男子部長 横山 聡先生、女子部長 川本 ゆり子先生、 高3 茶道部 春川 くららさん川本: いいことを言ってくれましたね。今の時代は、「男子だから」「女子だから」という 限定した発言は、どちらかというと厳しくなってきているので控えざるを得ませ ん。ですが、学校風土として久我山が長年培ってきた「別学」だからこそ、味わい 深い学びというものも確実にあるのです。そこは本校らしさで、「だからこそ久 我山を選ぶ」というところにもつながってくるのだと思います。春川: 私が久我山を選んだ理由も、そのようなことだったと思います。受験を考える際、 男女別学を前提に久我山祭の見学に出かけたことがあるのですが、運営スタッ フが共に生き生きと活動していて、しかもみんな楽しそうに笑っている姿を見て、 一瞬共学校かと思ったほどです。「きちんと青春」しているなって、その時そう思 いました。新野: なるほど。確かに久我山祭の第一印象は、完全に共学校かもしれませんね。川本: まさに協働の世界が、久我山祭に凝縮されているといっても過言ではないと思 います。生徒一人ひとりがそれぞれ、男子部で、女子部で学んだことをベースに して、いざ手を取り合う時には、お互いが対等になるという視点も、大学進学か らその先の社会で、大切にしていってほしいですね。横山: もっと言うと、久我山は個人に合ったペースがつかみやすい学校でもあると思 います。そこは別学校としての大きな魅力ではないでしょうか。春川: 久我山の生徒は男女共に、何ごとにも全力で向き合うので、学校行事もクラブ活 動も生き生きとしているのだと思います。そんな瞬間や場面を、もっと多くの人 たちに味わってもらいたいです。新野: 男女がお互いに、適度な距離感でお互いを尊重し合いながら、深め合い、高め合 う関係が自然と醸し出されているからいいのです。久我山を選んで正解でした。川本: 春川さんも新野くんも、お互いが支え合って創り出していく社会ということを、 常に頭に思い浮かべながら、これからも成長していってください。大学受験も頑 張ってくださいね。春川: はい、頑張ります。新野: 頑張ります。横山: 男子部の生徒にも女子部の生徒にも、各自が将来の自分を確立できるきっかけ を、久我山の6年間で見つけてほしいと願っています。4伸びやかに、しなやかに、たくましく女子部
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