『おっさんずラブ』シリーズ全作でプロデュースを担当しています。一生懸命集めたメンバーと毎日をともに過ごし、チームが家族のように育っていくのがプロデューサーの仕事の醍醐味です。在学中は演劇部に入部し、11年生で初めてオリジナル脚本で演出も行いました。仲間とはしょっちゅう喧嘩もしましたが、朝から晩まで一緒にいて一つのものを作り上げた経験は、人として大切なことを教えてもらったように思います。卒業時に贈られた玉川モットー「人生の最も苦しい いやな 辛い 損な場面を 真っ先きに 微笑を以って担当せよ」の色紙は今でも家に飾ってあり、プロデューサーになってからも迷った時に何度も読み返しています。玉川の丘で過ごした10年生からの3年間の中で、一番の思い出はクラブ活動です。硬式野球部のマネージャーとして活動し、チームの仲間たちと衝突を繰り返しながらも諦めずに目標に向かって話し合いと練習を重ね、その結果、歴代最高の活動成績をつかみ取ることができました。その経験をもとに、最後まで諦めずにやり抜くことの重要性について身をもって実感し、同時に継続する力や忍耐力も大きく成長しました。4月からは玉川大学教育学部に進学し、将来はただ勉強を教えるだけでなく、勉学から生きる知恵や楽しさ、大切さを気づかせ、自分で人生や社会を切り拓くことのできる子どもたちを育てることのできる教員になりたいです。株式会社テレビ朝日玉川大学 教育学部教育学科劇団四季劇団四季の俳優として、いくつかの作品に出演しています。在学中は体育祭でのマスゲームや音楽祭での合唱など、日常を通して芸術に触れる機会が多くありました。クラブ活動では中高ともに剣道部に所属し、主将として部をまとめて目標に向かって仲間と汗を流す日々でした。今、俳優とダンスキャプテンという立場で、出演者のダンス・役の動きをチェックし作品を支えることは、クラブ活動での主将という経験が役立っています。当時の自分は、人前で歌って踊ることを仕事にするなど考えてもいませんでしたが、「歌に始まり、歌に終わる」玉川学園での生活は、私の中に表現する楽しさを根付かせてくれました。 29 TAMAGAWA ACADEMY 2025貴島 彩理さん(2007年度卒業)岩渕 央歩さん(2023年度卒業)髙野 佳基さん(2007年度卒業)夢に向かって進む卒業生
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