123456789玉川学園の創立者小原國芳が唱えた理念「全人教育」。それを実現するために「12の教育信条」があり、次世代のリーダーを育成する上で大切にしているモットーがあります。創立者小原國芳は「全人教育」を教育理念とし、人間形成には「真・善・美・聖・健・富」の6つの価値を調和的に創造することが大切であると考えました。学問・道徳・芸術・宗教・健康・生活の6方面の人間文化を豊かに形成することを教育の根幹に据えたのです。日常の教育活動においては、「豊かな心」「高い学力」「逞しい体」「強い意志」を目指すべき生徒像として表しています。さらに、この理想を実現するために12の教育信条を掲げました。私立学校に入学するほぼすべての児童・生徒は大学に進学します。玉川学園では私学の強みを活かして、K(Kindergarten)-6-3-3制度による弊害であり、小1プロブレムや中1ギャップなどの原因となる幼小、小中、中高の垣根を取り除いたなだらかな一貫教育を展開しています。そして、施設や学校生活上の区分、カリキュラムなどは長年の経験に裏づけられた、子どもの発達観に応じた配慮をしています。学年ごとの目標を明確にした学びとしているため、中学校(7年生)や高等学校(10年生)など途中からの入学でも心配ありません。12の教育信条「人生の最も苦しい いやな 辛い 損な場面を 真っ先きに 微笑を以って担当せよ」。創立者小原國芳が、自ら困難に立ち向かい、それを担う開拓者精神のある人材が生まれることを願って掲げた「玉川モットー」です。学内の石碑にも刻まれたこのモットーは、今も全学園共通の実践目標となっています。教育の根本は労作教育にあります。創立者小原國芳は、「額に汗を流し、労しむことは万人の喜びであり、誇りであり、義務だと思います。『作』は『作業』の作ではなくて、創作の作なのです。合わせて『労作』と名付けたのです」と話しました。労作による試行錯誤を通して、知識は概念として定着し、技能は活用可能になります。学習の労作化が実現した時、学習は構 成主義的な学習になります。「百聞は一見に如かず、しかも百見は一労作 に如かず」。玉川学園では労作を「Learning by Doing(為すことによっ て学ぶ)」、「知行合一」という教育信条として捉えています。TAMAGAWA ACADEMY 2025 8全人教育個性尊重自学自律能率高き教育学的根拠に立てる教育自然の尊重24時間の教育師弟間の温情労作教育反対の合一第二里行者と人生の開拓者国際教育101112調和のとれた人を育てる「全人教育」と「12の教育信条」先駆的なK-12一貫教育体制困難に立ち向かう心「玉川モットー」実践して理解する「労作教育」
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