自由学園中等部・高等部|デジタルパンフレット
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私は、生徒たちが苦労しながらも自分たちで学校つくりをしていく姿を見るのが大好きです。この1年間は、24年度の共生共学化に向けて、生徒たちが自治の仕組みを話し合う活動にかかわってきました。いよいよその話し合いの結果に基づいて中等部・高等部が始まります。これからも生徒たちが対話を通して学校をつくっていくことが楽しみでなりません。そのプロセスが平和で民主的な社会をつくる土台になると信じて、これからも取り組んでいきます。待ちに待った共生共学がスタートします。高等部では、新カリキュラムの共生学・探求、そして自治の学びを通して、社会課題の本質・背景を学び、課題解決のアクションを起こしていきます。私は生徒と、土壌に炭素を貯留できる「耕さない農業」の実践を3年続けています。実社会と繋がり広がり、何よりも生徒と共に学び続け、つくりだすことの楽しさを感じています。みさんとともに新しい社会を創造していきたいと思っています。自由学園は100年以上前に、教育を通じてより良い社会をつくるという理念を掲げて創立された学校です。それから一世紀、我々はいまも困難を抱える社会に生きています。差別や分断は強まり、社会的に弱い立場の人はさらに虐げられ、人間中心の世界で地球は悲鳴をあげています。より良い社会とは何か。私が考えうる限りのそれは、人と人が緩やかにつながり合い、本来人間のなかにある相互扶助の精神により、愛し助け合うことができる社会、そして、地球上のすべての動植物に対してやさしい生き方を選ぶことができる社会です。そのような社会を創造し、学びを通じて社会に働きかけていく場が自由学園です。より良い社会を共に考え、共に創っていく皆様のご来校をお待ちしております。1921自由学園創立 (現・東京都豊島区)設立者:羽仁吉一、校長:羽仁もと子、13〜19歳の女子のための教育としてスタート小学校(現・初等部)を創設現・東久留米市にキャンパス移転 男子部(7年制中等教育)創設幼児生活団(現・同幼稚園)創設那須農場開設(現・栃木県那須塩原市)新学制により、女子部中等科、男子部中等科設置(現・中等部)新学制により、高等科(男女別学)設置(現・高等部)最高学部(大学部、各種学校)開学19271934193519391941194719481949〜19501950〜植林活動開始(埼玉県名栗村) 1966年三重県海山町、1990年ネパールにも展開最高学部改組(四年制男女共学、二年課程併設)明日館(創立当初の校舎)が国の重要文化財指定を受け、保存修復を経て一般公開JIYUアフタースクール開校自由学園リビングアカデミー(45歳以上対象の生涯学習)開校自由学園創立100周年中等部・高等部へ改組し共生共学化スタート199920012012201620212024自由学園 中等部・高等部 School Guide 202525詳しくは、デジタルアーカイブをご参照ください。自由学園 学園長更科 幸一 (さらしな こういち)自由学園 中等部 部長山縣 基 (やまがた もとい)対話を通して学校をつくる実社会と繋がりながら愛し助け合う社会に自由学園の沿革

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